香港メガショーと広州交易会視察報告
いつも…
マグソムリエ鈴木がマグカップのご提案などマグカップのアレコレを
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いつもお世話になります。マグソムリエの鈴木です。
10月の後半に毎年秋に香港で開催される雑貨見本市「mega SHOW」と広州市で毎年2回開催される
第134回広州交易会を視察してきましたので報告します。
香港メガショーは2000年代初頭までは香港が生産基地「中国」の窓口機能をはたして大盛況でしたが、本土との直接往来が増え中国本土生産品とりわけ陶磁器清貧の出展はぐっと減り、今回は商談する値する出展がありませんでした。
中国メーカーの代わりに台湾・韓国・ヴェトナム・タイ・インド・トルコといったアジア各国からの出展が増え、香港の役割もアジアの窓口に変りつつあります
気をとりなおして、会場の湾仔からスターフェリーで大陸側に渡り、はじめて香港西九龍駅から2018年に開通した香港新幹線を利用して広州入りしました。
今年で67年目、第134回広州交易会はコロナで出控えていた間にもスケールアップしていました。
東京ビックサイト全巻の5倍以上のスペースです。
陶磁器と英語表現するとCERAMICかCHINA! 中国は陶磁器の原産国。日本ではあり得ないほど「ピンからキリ」まで存在するのです。出展者も300社以上、そのなかでも今回の特徴をレポートします。
近年多くの中国メーカーが力を入れているのは英語表記で「RE-ACTIVE GLAZE」、日本では「窯変」と呼ぶ釉薬の変化を楽しむ仕様が更に進化増大傾向です。
ストーン材質のメーカーでは「撥水印刷」(=予め撥水剤を混合した下絵絵具でシルク印刷したあとに、釉薬を掛けると印挿した箇所だけ釉薬が無く凸凹に表現されるもの)も当たり前に生産できるようになってました。
磁器製品の原産地、景徳鎮からは目を見張る高度な技術の製品もされていました。
陶磁器製品の他にもキッチン雑貨、家具。日用家庭用品(掃除・ランドリー回り)、インテリア、ガーデニングなど様々な軽工業品が出展されています。
今回、中国ビザ申請・陰性検査・香港新幹線経由・更なる円安と完全なアウェイの環境の中での視察。脱中国が叫ばれても、中国は世界の工場です。世界中の情報が中国工場に集まってきて、世界のトレンドや常識が、製品となって世の中に出回っています。「中国を知ることは世界を知る」ような気がします。